若い女性の薄毛や抜け毛の3大要因と予防方法

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若い女性の薄毛や抜け毛の原因と予防方法

抜け毛や薄毛は、老化による原因だけではありません。
近年、20代~30代の若い女性に抜け毛や薄毛が増えており、若年性脱毛症といわれています。
若年性脱毛症とは、10代からはじまる脱毛症のことをいい、様々な原因から発症してしまうのです。

通常、毛髪は、正しいヘアサイクルを一定期間で繰り返し、髪の毛が生え変わります。
若年性脱毛症は、頭皮や毛母細胞が老化するだけではなく、何らかの原因により正しいヘアサイクルが行われない状態になります。
毛根が細くなり細い髪の毛しか生えなくなったり、髪の毛が成長している途中で抜けてしまったり、毛穴から出てくる本数が少なくなったりし、全体的に薄くなっていきます。

若年性脱毛症を発症する様々な原因を理解し、薄毛を改善するための方法を確認していきましょう。

1.要因1:パーマやヘアカラー

髪の毛にパーマをかけたり、髪の毛を染めることは、ヘアスタイルのオシャレのために当たり前になっています。
しかし、パーマもヘアカラーも、髪の毛(頭皮)にとってダメージが大きいのです。

1-1.パーマは、通常1液と2液を使って行います

1液は、アルカリ性のチオグリコール酸アンモニウムなどを使い、シスチンといわれる毛髪内部の結合を切るのが役割です。
1液のアルカリ剤により髪の毛の表面を覆うキューティクルが損傷し、内部のタンパク質が流れ出しやすくなってしまいます。
2液は、酸化剤が入っている臭素酸ナトリウムなどを使い、1液で切り離されたシスチン結合を、再び結合させます。
ロットなどで髪の毛を巻いた状態でシスチンが再び結合されることにより固定されます。
2液を2回つけることで、よりシスチンの結合がしっかりされるという仕組みです。
当然、頭皮にパーマ液が流れ出ることもよくありません。

ヘアカラーは、
永久染毛剤(ヘアカラー)
半永久染毛剤(ヘアマニキュア、カラーリンス)
一時染毛剤(スプレー・マスカラタイプのもの)
脱色剤(ヘアブリーチ)
など、様々な方法があります。

1-2.中でも永久染毛剤と脱色剤は、特に髪の毛へのダメージが大きい

毛髪の最外部層であるキューティクルを無理やり開き薬剤を染み込ませていきます。
ヘアカラーでは、中間層のコルッテクスにあるメラニン色素を分解して、染料を定着させることにより毛髪の色を変化させます。
ヘアブリーチでは、中間層のコルテックスにあるメラニン色素を「大量」に分解します。
これらのカラー剤は、毛髪の保護器官であるキューティクルを傷つけ、毛髪の内部にまで影響を与えるため、髪の毛へのダメージは大きいのです。

パーマやヘアカラーは、強い薬剤を髪の毛に使用するため、髪の毛が痛み、脱毛症の原因になります。
髪の毛への負担を考えると、これらのパーマやヘアカラーは避けるべきですが、ファッションのためには避けては通れません。
ただし、髪の毛が抜け落ちては、ファッションどころではありません。
髪の毛のおしゃれを楽しむためにも、一定期間(2~3ヶ月)の間隔をおくことをオススメします。

2.要因2:過剰なダイエット

若い女性(10代~20代)は「自分は太っているんじゃないか?」と思い込み、過度なダイエットをしてしまいがちな年代です。
不要な過激なダイエットを行うことが原因で若年性脱毛症を発症させてしまうことがあります。

食事と運動をバランスよく取り入れた健康的なダイエットならば問題ありませんが、
急激に体重を減少をしたり、誤ったダイエットは脱毛や抜け毛の原因となってしまいます。

2-1.極端な食事制限は禁物

毛髪の主成分の殆ど(99%)は、約18種類ものアミノ酸が結合してつくられたケラチンというタンパク質です。
健康で丈夫な髪の毛を生やし育てていくためには、これらタンパク質の摂取がとても重要な役割を担っています。
極端な食事制限によるダイエットを行うと、健康な髪の毛を維持するために必要なタンパク質が、頭皮や髪の毛に栄養が行き渡らず、薄毛や脱毛につながります。

また、髪の毛は、様々な人体にある器官の中で、栄養が供給される優先順位が一番低い場所です。
これは、髪の毛が生命の維持の為に絶対的に必要な器官ではないためです。
つまり、栄養不足を続けていると、頭皮の毛根に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛や脱毛になってしまうのです。

ダイエットそのものが若年性脱毛症などの原因になっているわけではありませんが、
抜け毛や脱毛を予防し健康な髪の毛を生やすためにも、
急激なダイエットは避け(1ヶ月で数10kg体重を落とすのでなく、半年~1年かけてゆっくり体重を減らしていきましょう)
栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

3.要因3:出産後のホルモンバランスの乱れ

女性にとって妊娠・出産は人生における最大のイベントといっても過言ではありません。
新たな家族が増え、自分自身が母親になる幸せや喜びで満ち溢れます。
しかし、出産により自身の体に様々な変化があらわれることも少なくありません。
女性の身体は、妊娠をしてから出産するまでの間に目まぐるしい変調をもたらします。
その影響が疲労やストレスにもつながり、心身ともに様々なトラブルを起こしてしまいます。

3-1.その一つが、出産後の抜け毛です

妊娠から出産後に起こる薄毛や抜け毛の原因としてホルモンバランスの乱れが挙げられます。
一般的に、出産後して3ヶ月ほど経った頃から抜け毛が目立ったくる方が多いようです。
出産後の薄毛や抜け毛の一番大きな原因は、女性ホルモンの乱れです。

女性ホルモンは、大きく分けて、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
妊娠をしていない状態ではエストロゲンとプロゲステロンの両者が、約2週間毎に交互に優位な働きを繰り返しているのですが、妊娠をすることでエストロゲンとプロゲステロンのホルモンの分泌量が普段より増加します。
妊娠中の妊婦の母体は、エストロゲンの分泌量が増えますが、それに加えてプロゲステロンの分泌量も同様に維持されています。
ところが、出産が終わると、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に減少しホルモンバランスの乱れが生じてしまいます。

エストロゲンには、幹細胞の分裂により毛の毛を成長させるよう指令を与えます。
コラーゲンを作り出し、潤いやハリのある抜けにくい毛髪の成長を促進します。
プロゲステロンは、本来抜けるはずの髪の毛を成長させ続け、毛髪の寿命を延長させる働きがあります。
出産後は、これらのホルモンバラが乱れて、身体がその変化についていけないことが、抜け毛や薄毛の原因となるのです。

出産後の抜け毛や薄毛を改善する為には、まず気にし過ぎないようにしましょう。
出産後の抜け毛は一時的なものなので、そんなに心配することはありません。
ホルモンバランスが元に戻れば抜け毛も解消され、薄毛の悩みもなくなります。
しかし、抜け毛を気にし過ぎてしまうことで、それがストレスになり、抜け毛が増えるということもあります。

気持ちを整えた上で意識していただきたのは、栄養補給と生活習慣です。

3-2.栄養補給は、大豆製品を積極的に摂取していきましょう

大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと似た働きがあり、ホルモンバランスの乱れを整える作用が期待できます。
大豆は加工しても成分があまり失われないため、豆腐や納豆など様々な大豆製品で摂取していきましょう。

3-3.生活習慣の改善も抜け毛予防のために重要です

出産後は、赤ちゃん中心の生活になるため、生活リズムが乱れがちになります。
髪の毛にとって、22時~26時の間は、ゴールデンタイムと呼ばれており育毛に一番いい時間帯です。
髪の毛に限らず、お肌にもいいため、美肌にも有効な時間帯といわれています。
この時間帯に、成長ホルモンの分泌が行われ、体の組織の健全な成長や修復を促進します。
赤ちゃん中心の生活になるため、睡眠や生活習慣が乱れがちになってしまいますが、ゴールデンタイムの睡眠を意識しましょう。

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