男性ホルモンが多い人は「髪の毛の生え際の後退や頭頂部の薄毛」など、いわゆるハゲや薄毛になりやすい。
そのような噂を聞いたことがありませんか。
「男性ホルモンが多いとハゲになるらしいよ」
「髪の毛が薄くなるなら男性ホルモンは必要ない」
など、薄毛やはげの原因になるといわることで厄介者として噂になっていますが、実際のところはどうなのでしょう。
そのハゲや薄毛の原因の中心として取り上げられる事が多い男性ホルモンについて、
本当に男性ホルモンがハゲや薄毛の原因になっているのでしょうか?
1.男性ホルモンって何?
男性ホルモンは、男性を男性特有の体つきや思考回路に成長させるホルモンのことです。
男性ホルモンは、アンドロステネジオン、デヒドロエピアンドロステロン、テストステロンの3種類の総称として、アンドロゲンと呼ばれています。
この男性ホルモンは、精巣(睾丸)で95%、残りの5%が副腎で合成・分泌されており、
健康な一般男子の場合、1日に約7mg程度の分泌があるといわれています。
2.男性ホルモン(テストステロン)が体に与える影響
・活力の昂揚
・筋肉の増大
・筋肉や皮膚の元になるタンパク質の合成を促す
・精子の形成
・性欲の増進
・たくましい体のライン形成
・男性器の発達
・動脈硬化の帽子
・内臓脂肪の増加抑制
・骨を太くする
3.男性ホルモンとハゲや薄毛の関係
男性ホルモンは思春期から30代にかけて最も活発に大量分泌されます。
男性ホルモンが直接的にハゲや薄毛の原因となっているのであれば、
思春期から30代の男性は皆ハゲや薄毛になっているはずです。
もちろん、そんなことはないですよね。
また、研究結果でも男性ホルモン(テストステロン)が抜け毛や脱毛の原因ではないといわれています。
4.男性ホルモンとAGA
ハゲや薄毛の悩みをもつ男性にとってAGA(男性型脱毛症)は最大の難敵です。
AGAは男性の最も気になる悩みですが、最近流行りのスカルプシャンプーや育毛剤だけでは治療が困難です。
4-1.AGAの原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモン(テストステロン)がハゲや薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで発症します。
つまり、男性ホルモンが大量に分泌されることによりハゲや薄毛が進行するのではなく、男性ホルモンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換される事がAGAの原因です。
4-2.5αリダクターゼがDHTを生み出す
5αリダクターゼという成分は、男性ホルモン(テストステロン)をDHTに変換してしまう働きがあります。
つまり、5αリダクターゼを制御することで、DHTの生成も制御できるのです。
5.まとめ
男性ホルモン(テストステロン)は男性にとって必要不可欠です。
AGAやハゲや薄毛の原因をしっかりと理解し、予防や改善に取り組むことが重要です。