薄毛や抜け毛の対策には、様々な方法があります。
発毛、育毛、植毛、増毛など。
今回は、その中から植毛について考えてみましょう。
その文字(漢字)からも読み解けるように
植毛は毛を植えると書きます。
具体的に植毛とはどのような手法なのか調べてみましょう。
1.植毛とは?
植毛とは、その名の通り頭皮に毛髪を植え込む施術法です。
発毛や育毛、増毛と異なり、植毛は、専門医が外科的な移植手術を行うことから医療行為にあたります。
また、植毛には、自分の後頭部や側頭部の髪の毛を移植する自毛植毛と、自毛植毛合成繊維で作られた人工毛を植え込む人工毛植毛の2つの方法があります。
2.自毛植毛のメリット・デメリット
自毛植毛のメリットとデメリットは以下の通りです。
2-1.自毛植毛のメリット
・自毛植毛で移植した髪の毛が定着すれば、これまでの髪の毛と同様に自分の髪の毛として、抜け落ちても生えかわり自然なヘアサイクルを繰り返します。
・自毛植毛は、自分の髪の毛を移植するため、拒絶反応がなく安全です。
・自毛植毛は、自分の髪の毛を活用するため、人口毛植毛やカツラなどとは違い自然な仕上がりになります。
・自毛植毛の移植手術後は、日々のメンテナスや定期的な買い替えなどが不要、手間がかかりません。
・自毛植毛は、基本的に最初の手術費用しかかからないため、発毛や育毛、増毛など他の手法と比べ経済的です。
(ご自身で希望される場合は、定期検診なども可能ですが、人工毛植毛に比べメンテナンスが安価です)
2-2.自毛植毛のデメリット
・自毛植毛はご自身の後頭部や側頭部の髪の毛を使用するため、移植に活用できる髪の毛の本数に制限があります。
・自毛植毛でメスを使って頭皮を切り取る手術の場合、傷跡が残る場合があります。
・自毛植毛により移植した髪の毛は、大部分が抜け落ちます。抜けた後に新しい髪の毛が生えてくるのですが、思い通りに生えそろうまで半年以上かかる場合もあります。
・自毛植毛は、保険診療でなく自由診療のため、手術費用が安くありません。メリットでもあげましたが、ランニングコストはかかりませんが、移植する本数が多い場合はそれなりの費用がかかります。
・自毛植毛は、薬の投与など行わないため、薬の副作用はありませんが、移植手術に伴い頭皮を切り取り脱毛部分に移植する場合には、頭皮の知覚麻痺や頭皮の腫れ、一時的に脱毛や抜け毛が進行したりするケースもあります。基本的にこれらの症状は一時的ですので、時間が経過すれば治癒されていきます。
3.人工毛植毛のメリット・デメリット
人工植毛のメリットとデメリットは以下の通りです。
3-1.人工毛植毛のメリット
・人工毛植毛は、自分の髪の毛を移植するわけではないため、ご自身の髪の毛の量が少ない人でも本数の制限なく行うことができます。
・人工毛植毛は、一度に好きなだけ髪の毛の量を増やすことができ、最初からイメージ通りのヘアスタイルをつくることができます。
・人工毛植毛は、カツラと異なり外れる心配がありません。
・人工毛植毛は、手術の時間も比較的に短く、また自毛植毛に比べ手術費用も安価です。
3-2.人工毛植毛のデメリット
・人工毛植毛は合成繊維という人体にとって異物を頭皮に埋め込むため、異物を対外に押し出そうという人体の免疫が作用します。そのため、抜けやすく1年後には半分以上は抜けてしまいます。
・人工毛植毛は、抜けた髪の毛を再移植したり、ヘアスタイルを変えるために髪の毛を切ったりすることで、その状態を保持するために何度もメンテナンスに通い植毛手術(補毛)をする必要があります。
・人工毛植毛は、自毛植毛に比べ手術費用は割安ですが、定期的なメンテナンスが必要となるため継続的にコストがかかります。
・人工毛植毛を植えた頭皮は、隙間から雑菌が入りやすくなるため、頭皮トラブルが起きやすい状態になります。
・人工毛植毛は、抜けた髪の毛を再移植したり、ヘアスタイルを変えるために髪の毛を切ったりすることで、その状態を保持するために何度もメンテナンスに通う必要があります。